段ボールの紙巾と流れ(ナミナミの方向)豆知識
ダンボールシートの「紙巾」と「流れ」について解説します(2022.9更新)
ダンボールシートはナミ目があり、向きにより呼び方が異なります。
指示と逆目で製造してしまうと強度を保つ方向も逆になりますので、目方向は細心の注意を払います。
~「紙巾」と「流れ」について~
紙巾:折れにくい方向(こちらの方向は強度が出ます)
流れ:ナミナミの見える方向で折れやすい特性があります。
~「流れ」「紙巾」名称の理由~
*下記画像は段ボールができるまで(全国段ボール工業組合連合会)より抜粋
↑写真はコルゲーターというダンボールシートを作る機械の給紙部分
トイレットペーパー形状をしたダンボール原紙を機械にセットしているところ
流れ:ダンボールシートを製造するときに「流れ方向」に向かって流れていく
紙巾:紙巾は900mm~2000mmまで50mm刻みです。(機械仕様により紙巾は若干前後しますが50mm刻みはどこも同じです)
下図は真横から見た状態。
左から右に向かってシートが出来ていき、ナミナミも糊付けされて出てきます。
機械で流れていく方向を「流れ方向」と呼ぶためです。
~コルゲーターの流れるスピード~
・小ロット多品種の会社で分速約100M~200M(メートル)
・大ロット専門の会社は分速300Mで流します。
*1枚シートを発注しても最低20M分は流れるため、メーカーでは最低でも紙巾で30M分くらいの量がないと注文を受けてくれないところが多いです。
~「紙巾」x「流れ」の記載ルール~
段ボール業界では シート寸法を書く場合、紙巾から記載するルールがあります。
下図の場合は
この場合必ず
150x100と記載します。(紙巾x流れ)
社内の図面も各社様々ですが、間違い防止の為目方向を示す線を必ず図に記載します。
~箱寸法の「巾」と「紙巾」は似てるけど違います~
*箱寸法の「長さ」(タテ)x「巾」(ヨコ)x「高さ」(タカサ)に含まれる「巾」と混同しやすいのですが
3寸法(タテxヨコxタカサ)の内、タカサ以外の長い面を「長さ」「タテ」といい、短い面を「巾」もしくは「ヨコ」といいます。
~ダンボールのナミナミ段の種類について(おまけ)~
段ボールシートは、下図の通り3層構造以上になっております。
上下シートの間に中芯(SCP)と呼ばれるナミナミが必ず入っており、段の高さで規格が分かれます。
*外装ケースで一般的な3種類(カッコ内は別称です)
厚み7mm=Wフルート(ダブル)
厚み5mm=Aフルート(A段)
厚み3mm=Bフルート(B段)
*内装ケースで一般的な3種類
厚み1.5mm=Eフルート(E段)
厚み1.1mm=Fフルート(F段)
厚み0.8mm=Gフルート(G段)
があります。F段とG段は加工出来る会社が限られてきます。
何かのご参考になれば幸いです。
以上 紙巾と流れ方向の豆知識でした。
ダンボールシートはナミ目があり、向きにより呼び方が異なります。
指示と逆目で製造してしまうと強度を保つ方向も逆になりますので、目方向は細心の注意を払います。
~「紙巾」と「流れ」について~
紙巾:折れにくい方向(こちらの方向は強度が出ます)
流れ:ナミナミの見える方向で折れやすい特性があります。
~「流れ」「紙巾」名称の理由~
*下記画像は段ボールができるまで(全国段ボール工業組合連合会)より抜粋
↑写真はコルゲーターというダンボールシートを作る機械の給紙部分
トイレットペーパー形状をしたダンボール原紙を機械にセットしているところ
流れ:ダンボールシートを製造するときに「流れ方向」に向かって流れていく
紙巾:紙巾は900mm~2000mmまで50mm刻みです。(機械仕様により紙巾は若干前後しますが50mm刻みはどこも同じです)
下図は真横から見た状態。
左から右に向かってシートが出来ていき、ナミナミも糊付けされて出てきます。
機械で流れていく方向を「流れ方向」と呼ぶためです。
~コルゲーターの流れるスピード~
・小ロット多品種の会社で分速約100M~200M(メートル)
・大ロット専門の会社は分速300Mで流します。
*1枚シートを発注しても最低20M分は流れるため、メーカーでは最低でも紙巾で30M分くらいの量がないと注文を受けてくれないところが多いです。
~「紙巾」x「流れ」の記載ルール~
段ボール業界では シート寸法を書く場合、紙巾から記載するルールがあります。
下図の場合は
この場合必ず
150x100と記載します。(紙巾x流れ)
社内の図面も各社様々ですが、間違い防止の為目方向を示す線を必ず図に記載します。
~箱寸法の「巾」と「紙巾」は似てるけど違います~
*箱寸法の「長さ」(タテ)x「巾」(ヨコ)x「高さ」(タカサ)に含まれる「巾」と混同しやすいのですが
3寸法(タテxヨコxタカサ)の内、タカサ以外の長い面を「長さ」「タテ」といい、短い面を「巾」もしくは「ヨコ」といいます。
~ダンボールのナミナミ段の種類について(おまけ)~
段ボールシートは、下図の通り3層構造以上になっております。
上下シートの間に中芯(SCP)と呼ばれるナミナミが必ず入っており、段の高さで規格が分かれます。
*外装ケースで一般的な3種類(カッコ内は別称です)
厚み7mm=Wフルート(ダブル)
厚み5mm=Aフルート(A段)
厚み3mm=Bフルート(B段)
*内装ケースで一般的な3種類
厚み1.5mm=Eフルート(E段)
厚み1.1mm=Fフルート(F段)
厚み0.8mm=Gフルート(G段)
があります。F段とG段は加工出来る会社が限られてきます。
何かのご参考になれば幸いです。
以上 紙巾と流れ方向の豆知識でした。
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