ダンボール設計講座 第5回 ~内寸から寸法を求める(スリーブ形状編)~
以前ダンボール設計講座の
第1回~
第4回まで、外のり寸法から罫線寸法を求める方法を記載しました
今回は
内寸法から、ダンボールの罫線寸法(折り曲げ寸法)の求め方を記載します
今回サンプルで用意したのは、ティッシュ箱です
こちらを入れるダンボールを考察します。
以前の講座で使用した加算値一覧を使って考えていきます。
(PDF: 453.13KB)
今回の形状は簡単なスリーブ形状で考えていきます
下図のような感じです
今回は右上が下図のような重なりになるようにします
解答です
加算値一覧表を使って考えていくと分かりやすいです。
W/Fは
紙の厚み 8mm
内側への膨らみ 5mm
外側への膨らみ 3mm
です。 今回は内寸から求めていきますので、紙の厚みと内側への膨らみだけ考慮します。
解説
①奥行き230mm部分はダンボールの膨らみと関係が無いため内寸と同寸の230mmになります。
②ティッシュの高さ55mmに対して、ダンボール下の内側への膨らみ5mmと上部のダンボール1枚分8mmを足した68mmとなります。
③ティッシュの巾115mmに対して、ダンボールの内側への膨らみ5mmが両面にありますのでx2の10mmを足してやります。 125mm
④こちらも③と同じ考え方です。ティッシュの高さ55mmに対してダンボール両面の内側への膨らみ合計10mmを足します。 65mm
⑤ティッシュの巾115mmに対して、ダンボール右側の内側への膨らみ5mmを足します。 120mm
という具合で他の段種も同じ考え方で進めます
A/F 内側に3mm膨らむ
B/F 内側に2mm膨らむ
E/F 内側に1mm膨らむ
各段種の解答です
次回は内寸からミカン箱形式の出し方についてです
ダンボール設計講座 第6回 ~内寸から寸法を求める(みかん箱形状編)~
お楽しみに!!!
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