今回ご紹介するのは
クラフトビールやジュース等を3本入れる仕切り一体箱の形状考察です。
*下記3点の木型は弊社ないので形状を考えるときの参考にしてください。 新規木型作成も承ります。
弊社では
クラフトビール6本入仕切り一体型は既製品として常時在庫しておりますが、3本入で仕切り一体型はできますか?とのお問い合わせを受けまして、形状を考察してみました。
ビン3本入の輸送用ダンボールは様々な形がありますが、従来ビンとビンの間は別体の長方形パットを挟む形状がほとんどでした。
今回本体仕切り一体型で3つの形状を考えましたのでご紹介いたします。
*下記3点の木型は弊社にありませんので、製造する際には別途作成する必要があります。
*ビンの大きさは65mmΦx213mmHで計算しております。
~ダンボールの形状 Aタイプ~ ジゴク底形状
仕切りを上に付けて、箱にしてから中に折り込むタイプです。
底はジゴク底の組むタイプで立てて使うタイプになります。
打ち抜いたところ
ジョイント部分を糊貼りします
底組みをして、上から見たところです。 まだ仕切りは外にあります。
赤〇で囲った部分を中に折り込みます。
折り込んだら仕切り両側のフラップを逆折りして緩衝材として使用します。
↓
↓
↓完成です。
こちらの形状のメリットは
*3種類の中で一番展開図が小さくなるので紙代が少ない
*組む前でも比較的コンパクトで組みやすい
*底面が簡易2重構造になっている
デメリットは
*ビンがさらに長くなってくると、仕切りを箱の中に折り返す所が入りずらくなってきます。
~ダンボールの形状 Bタイプ~ キャラメル形状
両内フラップを伸ばして仕切として使用するタイプです。
少し変則的な形状になりますので、ダンボール屋さんによっては、断られるかもしれません。
糊を貼ります。(この状態で納品されます。)
仕切りを入れ込んだところです
爪をロックします。(こちらが底面になります)
反対側からビンを入れたところ
完成
こちらの形状のメリットは
*組む前でも比較的コンパクトで組みやすい
*底面が2重構造になっている
デメリットは
*ビンがさらに長くなってくると、仕切りを箱の中に折り返す所が入りずらくなってきます。
*Aタイプに比べるとフラップがかなり長くなるため展開図が大きくなります(若干価格が高くなります)
~ダンボールの形状 Cタイプ~ N式形状
1枚の打ち抜きダンボールを組み上げるタイプです。
手前を折り込み箱を立ち上げます
ビンを入れて梱包します。
完成です
こちらの形状のメリットは
*3点の中では、一番梱包しやすい
*立てて使う場合には底面が3重構造になる
デメリットは
*A・B・Cの中で展開図が一番大きくなりますが、糊貼り工程がないため価格は相殺されてきます。
*大きくなるため、置き場所を取ります。
*今回の箱はAとBが縦型 Cが寝かせるタイプになりますが、実際の運送状況ではすべて箱を寝かせて輸送されそうですので、3点全ての形状で側面のダンボール1枚部分が底面に来た場合の強度が少し心配になります。
3点ともに立てて使用すれば底面の緩衝性がありますので、輸送用として利用出来るかと思います。
箱ご検討の参考になれば幸いです。