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底ワンタッチ段ボール箱 形式のお話

いつもお世話になります。

今日は、段ボール箱の形状のお話をしたいと思います。


段ボール箱には様々な形状があります。
前回A-1式・C式・ジゴク底についてお話ししました。

今回はジゴク底を改良し、組上げるのに労力が少ない
こちらのワンタッチ底と呼ばれるタイプの紹介です。
最新のJIS規格(H25現在)では、0713型と呼ばれます

木型で抜いた状態
底ワンタッチ段ボール箱 形式のお話

底部分を180度山折りし、△部分をさらに逆折りします。
底ワンタッチ段ボール箱 形式のお話

底の2カ所に糊を付けます
底ワンタッチ段ボール箱 形式のお話

第2罫線で折り、サイド糊しろ部にも糊付けし、一番左にある面をサイド糊しろ部に付けて完了。
底ワンタッチ段ボール箱 形式のお話

今回は、フタ差し込みロック付きで作成しました。
底ワンタッチ段ボール箱 形式のお話

ロックした状態です。
底ワンタッチ段ボール箱 形式のお話




最後に、この形状のメリットデメリットですが

ワンタッチ底のメリットhand&foot09
*ジゴク底は、手で組む必要がありますが、こちらは3カ所糊付けしており、
 箱を起こすだけで組み上がりますので、数千-数万ケース使用する様な現場で、よく採用されます。
*ジゴク底と違い、底が糊で2カ所貼ってある為、外から箱の中身を人為的に開けにくい。



ワンタッチ底のデメリットhand&foot03
*ジゴク底同様、どんな大きさでも木型を作成する必要があります。
 大きさによりまちまちですが1型 2万円~5万円くらいかかります。

*外形寸法がジゴク底と同じ場合、使用する紙の量は、ほぼ同じですが
 糊を3カ所貼る専用の機械に通す為(セット時間が長くなります)、
 ジゴク底に比べ製品価格が上がります。


底の3角部分の曲げ角度・糊付け位置精度を良くしないと、箱を起こしたときに「ゆがみ」「糊剥がれ」を起こしやすい形状です。
不良が出やすい形状になりますので、いつも機械セットにかなり気を遣います。


後日、他の形式もアップします。
お楽しみにemotion22
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この記事へのコメント

7bey さんのコメント

お盆休みいつまでなんでしょうか
明日は持ちに行く事できるのかな〜
Posted on 2013年08月15日 20:20
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