2023 7 13まとめ直しました。
紙と段ボールの一般的な見分け方
*写真のように、間にナミナミが入っていて3層構造になっているのが段ボール↓
*それ以外は紙(コピー用紙・ボール紙・厚紙・色紙など)
という覚え方でいいかと思います。
下の写真のように、ぱっと見どちらも同じようにみえるものもあります。
左が
ダンボールで右が
紙です
↓近づいてよく見ると左側の箱は間に「ナミナミ」が見えるのでダンボールという判断で良いかと思います。
~3層ダンボールなんだけど「紙」扱いになるものとして~
*ダンボールの表裏にエフカラーやベストカラーなどの色原紙やバスク紙・食品対応紙など「ダンボール原紙ではないもの」を貼ってあるものは、見た目ダンボールですが厳密に言うと紙扱いになることがありますが、ぱっと見区別が付かないので3層構造以上になっているものは一般的に「ダンボール」と呼ばれているのではないでしょうか?
~紙かダンボールかどちらになるのか?~
表+裏+中芯それぞれ「ダンボール原紙」を使うこともあれば「紙」を使うこともあり、3層それぞれに使用している紙の重量を「ダンボール原紙」「紙」それぞれの実重量を合計して、ダンボール原紙の使用量が多ければ「ダンボール」紙の使用量が多ければ「紙」と行った具合に、重量の重い方が適用されます。
ダンボールに見えるシートを構成している材料が「ダンボール原紙」か「紙」のどちらかを使っているかなんて事は、業界の人でも分かり辛いくらい紙の種類が多いので、一般的にはどちらかなんて分かりませんよね。。
そこで、紙に分類される場合は「紙」リサイクルマークの表示が必須となります。
紙とダンボール リサイクルマーク表示義務の違い
まず表示義務について
紙:リサイクルマークは必ず印刷表示。
段ボール:リサイクルマークは表示してもしなくてもどちらでもいいです。でも出来れば表示してください。
という違いがあります。
それぞれの印刷シンボルの違い
それぞれ写真の通りシンボルが異なります。 印刷位置の指定はありませんが通常は底部分や側面などに印刷します。

紙リサイクルマーク ダンボールリサイクルマーク
それぞれの管理団体も違いまして
紙マークは
紙製容器包装リサイクル推進協議会
段ボールマークは
ダンボールリサイクル協議会
となっています。
段ボールの定義について(むつかしい話)
・「段ボール製容器包装を構成する段ボールとは、JISZ0108にその定義があり、波状に成形した板紙(「中しん」といわれる。)の片面又は両面に板紙(「ライナー」といわれる。)を貼り合わせたものをいう。」
(2)段ボールの定義の解釈
①上記の通り、段ボールとは、「中しん」と「ライナー」を貼り合わせたものであり、「中しん」だけのものや「ライナー」だけのものは、段ボールとみなされない。
②また上記方針に規定する「板紙」とは、JISZ0108の番号2002で規定される板紙のうち、通産省統計分類における「板紙の品種分類表」の「段ボール原紙」を段ボールの板紙に該当するものと解釈し、「紙器用板紙」等に分類される板紙は、段ボールを構成する板紙とは解釈しない。
すなわち、上記に規定する「中しん」とは、JISZ0108の番号2015(中しん原紙)に規定する板紙のうち、段ボール原紙で作られた板紙を指し、また「ライナー」とは、JISZ0108の番号2014(1)(ライナー(1))に規定する板紙のうち段ボール原紙で作られた板紙を指す。
従って、段ボール原紙のライナー(外装用、内装用)と中しん(パルプしん、特しん)から構成されるものが段ボールとみなされる。
と一応難しい定義がありますが
①間にナミナミの中芯原紙が入っている
②ライナー(真っ直ぐな紙)が
段ボール原紙で出来ている。
③ライナーに紙材質を使用した場合に、段ボール原紙の方が重い
③ 上記を貼り合わせたものである
を満たしていると、段ボールになります。
ここで重要なのは
、ライナーが段ボール原紙で出来ているという所がポイントです。 紙(コートボール等)を貼った場合でもダンボール原紙の方が重い事
というのもダンボールに見えて分類上ダンボールでないものがあるからです。
段ボールの写真です。 ①~③を満たしています。

表裏のライナーも段ボール原紙で出来ています。
まとめ
「真っ直ぐな紙」と「ナミナミの紙」が合わさったものかつ、材料も「段ボール原紙」で出来ているのが、「段ボール」で、そうでないものは「紙」になります。
つづきは次回
「
段ボールに見えるけど紙リサイクルマークがついてる」 の巻に続きます。
紙とダンボールそれぞれの材料の違いについては
紙とダンボールの違い(原材料編)をお読みください
紙と段ボールにおける古紙とバージンパルプの関係について知りたい方は
純パルプ100%を使用した「紙・厚紙」と「ダンボール」について
をお読みください
コートボールと片段貼り合わせにつきましては、どちらか重い方の扱いになります。
それと印刷表示義務として
段ボールリサイクルマーク:表示義務無し
紙リサイクルマーク:表示義務有り
一般的に表のコートボールが350g以上の7号を使用しているときは紙扱いになりますが、現在では7号以上を貼り合わせることはあまり無く、180g~315gくらいを使用する事が多いです。
どちらが重いかにつきましては
http://oricyo.hida-ch.com/e723263.html
のブログに計算方法を説明しております
又
一般の方が無地の貼り合わせのものを見て、何号のコートボールを使用しているかを判断することは非常に難しいです。
知る方法としては
①コートボールの厚みをマイクロゲージで計測し、0.45mm以上だったら紙扱い
②箱の製造会社に問い合わせる
になりますが調べるのは難しいのが現状です。
何も印刷されていなければ、表示義務の無い段ボールリサイクル扱いですので、段ボールで再利用で良いかと思われまし、実際にカラー印刷してあるものでも、上記の条件を満たしていれば段ボールとして再利用されております。
分かりづらくてすみません。